AAAS等が主催のProject 2061
いくつかのブログで話題のこれ。
アメリカの科学教育は76ヶ年計画で着々と進行中。
Project 2061は、先日も書いた最強の民間理系支持団体AAASを中心として、様々な分野の専門家を集め国ぐるみで作成された一大プロジェクトであり、全アメリカ国民の科学的思考力を増進するための76ヵ年計画を米国全土、あるいは州レベルにおいて遂行せんとする極めて戦略的で具体的なプランです。Project 2061ではまず、Science for All Americansという報告をまとめ、「科学」とは何か、そして国民が身に付けるべき「科学力」とはどういうものであるか、について徹底的に分析しています。
その冒頭には科学の基本として、
- The World Is Understandable
- Scientific Ideas Are Subject To Change
- Scientific Knowledge Is Durable
- Science Cannot Provide Complete Answers to All Questions(中略)
が挙げられています。
(「赤の女王とお茶を」さんより引用)
「404 Blog Not Found」さんに元本の部分訳あり。
思ったこと:
- 言っていることはすばらしいです。こういうのを初等教育でやれば科学に関する偏見(理不尽な敵視、あるいは誇大な信頼等)が少なくなる、かも。
- 社会との関わりの部分(404 Blog Not Foundさんの部分訳のところ等)はなかなか身につまされます。
- でも利益誘導なしの啓蒙活動ってどの程度効くのかなあ。
- 「The world is understandable.」と言い切るのはちょっと個人的には無理だ。なんとなく、なんとなくだけど物理系の人はこういうのかも。バイオ系の人はこんなこと言わない(言えない)のでは。「I believe...」と付けたくなる。
- なんで2061年なんだ? 2061年に何かあるのか?