アメリカ、日本、科学

やっと実験開始。疲れたのでとりとめなく。おちなし。


アメリカが科学立国だって言ってもアメリカで科学をやっている人のかなりの部分はアメリカ人じゃないからな・・・。世界中の人たちが集まるから活気が生まれ、活気があるからまた世界中から人が集まる。一旦この positive feedback (しかもたぶん側抑制的)が出来てしまった今、他の国が同じモデルで追従するのはかなり難しそう。


・日本はどうか。とりあえず現在のところ、日本人以外で日本で科学をする必然性がある人はあまりいないだろう。逆に言うと自国人の自国人による科学をやっている割に国際(科学)社会で一定の存在感があるのは、日本の教育も結構がんばっているということか。


・でもアメリカみたいに世界を巻き込む positive feedback が出来るところまで持っていくのは相当大変そう。まず日本語を覚えるという敷居が高すぎる。あとはホスピタリティーの問題。アメリカ人は一般的に非常にホスピタリティーが高い。さすが移民の国というか、外から来た人に対してとても、あるいは時にはびっくりするぐらい、親切。日本人が不親切だとは言わないけれど、少なくとも外国人慣れはしていない。


・システムの問題、現在の地位の問題、文化の問題・・・日本がアメリカに倣って科学立国を目指すにはかなり壁がありそう。他のやり方といっても、国内の人材でなんとかしないといけないなら、科学者を無茶苦茶優遇して優秀なのが全部科学を目指すように仕向けるとか? でもそこまでして科学立国を目指すべきなのか。


・みたいなことを「赤の女王とお茶を」さんのエントリを読んで考えていた。頭の体操。資源も国土もあまりない国で、「技術立国」の座はそろそろ次期の成長国に明け渡しそう。次は何を売りにしたらよいのか。科学? 文化?


・そうしたらこんな記事が↓

投資大国ニッポンの危うさ  「貿易立国」から変貌するこの国の心許ない投資知識

日本人の私たちにとって「貿易立国」という理念は、「そうあるべき」「そうでなければならない」といったように、心の奥に刷り込まれた強迫観念に近い。ところが国際収支を見る限り、日本経済のマクロ的な構造は急速に「投資立国」に向けて変貌を遂げている。


知らない間に日本は「貿易立国」から「投資立国」になっていたらしい。2006年のデータでは、貿易黒字(7兆3千億円)より対外資産の利子や配当などの投資リターン(13兆7千億円)が大きくなっていたと。例えるなら、がんばって年収700万円稼いでいるけど気がついたら株で年1300万円儲かるようになったので、ちょっとあらためて生き方を考えようか、というぐらいか(すごく適当)。


・投資立国っていうのはあり得るのかなあ。全然判らない。少なくとも自然界には「利子で食っていく」なんて概念はないよな。とても人間的。農業をするアリや魚がいるとは聞くけど、そのうち銀行業を営む動物が発見されたりするのだろうか。


・独立なチャネルが増えるのは良いことだ。overfit さえしなければ。