名前の話


今更知ったけれど

cycloawaodorin - Wikipedia

otokogi - Wikipedia


こういう命名規則の体系というのは分野ごとのカラーが如実に現れると思う。全く無関係でも良いというのはなんとも言いがたい。日本語でこれらの学会発表をするときは、漢字仮名交じりで書き下すのだろうか。そのタイトルはちょっと見てみたい。


 まあでも近場を見てみるに、


「単純な細胞」 (simple cell)
「複雑な細胞」 (complex cell)


というのがそのまま学術用語になっているのもよく考えるとすごい。同系統では物理の「弱い力」「強い力」というのも投げやり感があって良い。(そういえば上の名付け親である Hubel & Wiesel も物理出身か。物理系の人はこういう単純な形容が好き?)


 近場では、極端に発火頻度が低い細胞(1分間に1発とか)を「bruno cell」あるいは「olshausen cell」と呼んでいる*1。便利なのでつい外でも使ってしまうそうになるのだけど、他分野の人には通じないよな・・・。


関連リンク
ネーミングいろいろ(1)
ネーミングいろいろ(2) 日本酸、岡田酸
ネーミングいろいろ(3)

 

*1:基本的にこういう細胞は解析の仕様がないので解析対象から外す傾向があったのだけれど、Bruno Olshausenさんが論文(注:PDF)で「こういう発火頻度によるサンプリングバイアスがある状態では『〜〜領野は〜〜をしている』なんて主張は認められない」という余計なまっとうな主張をしたため、なんとなくこういう細胞もちゃんと記録・苦労して解析しないといけない雰囲気になった。このため、少し恨みを込めて命名したもの。Brunoさんとは仲良しです。まあ population で解析するときには意味があるかな。