神は差異に宿る


 今日の言葉遊び。


「神は差異に宿る」


とか言ってみる*1


もちろん元は


「神は細部に宿る」 (God is in the details)


 物理や数学の神様のことはあまりよく知らないのだけど、少なくとも脳みその神様はあまり細部にはこだわっていないような気がする。光走行性を持つ単純な生き物だった時代から、生存に合目的なふるまいをするために必要な「差異」を見出すのが情報処理機構の役目。


 「細部」が重要なように見えるときは、単にヒトの側が何が細部で何がそうでないかをうまく切り分けられていないだけという場合が多いように思う。あるいは、適当なふるまいをするために必要な区分けをする証拠集めのために「細部」が必要なのであって、「差異」化に必要な分以上の「細部」は要らない(例としてはこういうのとか)。


 差異ではなく細部そのものを重要視するような脳の常態もあるようだけど、それはどちらかというと現代社会では疾患と見なされる。


 関係ないけれど「暇をもてあました神々の遊び」というネタは面白い。

*1:デカルトの言葉にもあるらしいけどたぶん少し違う意味で。