MacBook

 ついに思い立って近くの Apple Stpre で MacBook を買った。個人所有としては初めての Mac


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 シンプルなアルミニウム筐体が良い感じ。数日使ってみた感想:


 マルチタッチ・トラックパッドは良いアイデアだと思う。指の本数によって違う操作ができる。一本指で通常のトラックパッドと同じくカーソル移動・クリック(左)、二本でスクロール・ズーム・回転・クリック(右)、三本でページ移動、四本で Expose 。またパッド全体がボタンになっていてクリックすることも出来る。これに慣れたら普通のトラックパッドには戻れなくなりそう。
 これまで2ボタン(左右)マウスは複雑だとしてその採用を頑なに拒んでいた Apple が、指の本数に関してはこれだけ複雑でも良いとするのが面白い。左右どちらかという対応付けを覚えるよりは指の本数を覚えるほうが直感的・・・かな? 利き手に依存せず使えるという点は良いか。アメリカでは左利きの人の割合が日本より多いようなので、これは重要なのかもしれない。


 Max OS XLeopard)は基本的に BSD ベースの Unix なので、ラボの RAID を mount して rsync したりなんかも普通に出来る。これは便利。自分の中での位置づけとしては、どちらかというと Mac というより G/UI の完成度が高い Unix の1ディストリビューションという感じ。同僚に Kubuntu をラップトップに入れて使っている人がいて、今回の購入に当たりその方面も考えたのだけど、やはり全体的な完成度はまだ MacBook が数段上か。(UI に加えて電源・スリープ系の動作や内外ビデオ出力の相性・サポート等)


 spotlight も便利。どういう実装なのか知らないけど(雑誌社提供のものに限り?)スキャナーで取り込んだ昔の論文 PDF 内の文章も含めて HDD 内を全文検索してくれる。あと Dictionary (という標準添付の辞書ソフト)にも英英に加えて国語(日本語)・英和・和英辞典がついてきていて良い。でもアメリカで売られている製品なのに英英以外の辞書で日本語関係(だけ)がこれだけ充実しているというのはちょっと謎だ。これ何%の人の役に立つのだろう? たぶんスペイン語とか中国語の辞書を添付した方が良いのでは?


 現状の不満点は FireFox がマルチタッチに対応していないこと。まあこれはそのうち解消されるか。あとは既存の NFS を使うために uid/gid を変更する部分はウィザードか何かがあっても良いような気はした。(この辺を見て手動でやったけど、変更作業の途中で「uid が見つからないので sudo させてやらん」と言われてちょっとヒヤッとした。再起動したらちゃんと直っていた。)


 理論系のトークに持っていったら、とりあえずみんなトラックパッドを触りに来るのがちょっと面白かった。その気持ちはよく判る。

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(Answers about the new buttonless MacBook trackpad ars technica)