夫婦でジョブトーク

 Faculty 候補の公開ジョブトークがあるというので聞きに行く。


 ジョブトークというのは Faculty として採用するかどうかを決める面接の一環で、公開のものは基本的に誰でも参加できる。公開トークの面接内での位置付けは研究機関によってまちまちらしいけど、うちの場合はここでの出来不出来が採用にかなり影響を与える。候補者もやや緊張気味。


 公開と言っても内容的に書いていいのか判断しかねる部分(submit した段階のものとか)があったので詳細は保留。


 ちょっと面白いなと思った点:今日の人は現在 MIT で assistant professor をやっている人で、なんでそんな人がジョブトークに?と思っていたら、どうも夫(現在 MIT のポスドク)がうちの大学の Faculty 候補になっているらしい。で、夫が引っ越すから妻も付いてきて、夫を採るんなら妻も採ってね、という話。


 アメリカではこういう風に夫婦セットで職を探すということが結構あるようだ。大学側としても夫か妻かどちらか一方がどうしても欲しければセットで採用することも辞さないと。両方が超優秀なら何も問題はないけど、まあいろんなケースがあるようで・・・。コネ社会というか何て言ったらいいのかよく判らないけど、アメリカのアカデミアも完全に実力だけの世界でもないということか*1


 今日の人は実は今日初めて知った人なのだけど、研究の内容的にはかなり面白かった。夫はポスドクだけど既にかなりの仕事をしてきている人(というかずっと professor だと思っていた)。この2人が来たらうちのコミュニティも層が厚くなって良いなと思った。結果は如何に。

*1:まあでも実際に周りにいる教授職カップルを考えるに、どちらも超優秀という実例しか思いつかない。やはり基本は実力か。あるいは格差カップルはいるけど無名な方は存在を認知していないのでそう思うだけなのか。