トーク

知覚とコラム構造、安定性など

Bruce Cumming さん (@NIH/NEI) のトークがあるというので聞きに行く。初期視覚野における両眼視差表現の専門家で、今回はそれに知覚(判断)と神経活動の相関(choice probability)の時間的推移の話やコラム構造の話を絡めることで、ボトムアップを超えた…

ハイブリッド脳によって実現された知性

Abril F さん(@Loof Institute)のトークがあるというので聞きに行く。神経回路の大規模計算機シミュレーション(”バーチャル脳”)の権威。今回は神経生理学者との共同研究で、マウス脳とバーチャル脳をつなげることでハイブリッド脳を生成。その動作検証の一…

「面白いからです」とNicolelisさんは言った。

Miguel Nicolelis (@Duke University) さんのトークがあるというので聞きに行く。脳・マシン・インターフェース*1の大御所。内容はあまり目新しくなかったので雰囲気のメモ。 (Nicolelis さんとロボットアーム。BBCのページより) 運動領野にある多数(〜数…

BrainTV

INSERM(フランス国立医学研究機構)から Jean-Philippe Lachaux さんが来たのでトークを聞きに行く。てんかんの患者さんに被験者になってもらい、脳機能マッピングや BCI (brain computer interface) 的なことをしたという話。 ある種のてんかんには薬が全…

イオン供給によるニューロン刺激

MIT から Luke Theogarajan さんが来たのでトークを聞きに行く。網膜埋め込み型の人工視覚デバイスを開発している人。前半はワイヤレスで電力と信号を供給できる網膜埋め込みデバイス開発の話で、後半は(電気刺激ではなく)イオン供給によって神経細胞を刺…

細胞の種類によって異なる注意の影響

Salk Institute / UC San Diego から John Reynolds さんが来たのでトークを聞きに行く。 V4における視覚的注意による modulation のかかり方は細胞種によって異なる、しかも不思議なことに領野をまたがって情報を送るとされるクラスの細胞(pyramidal cell…

視覚的注意メモ

Harvard から JW さんが来たのでトークを聞きに行く。心理学系では大御所な人らしく、結構笑えるトークでもあった。ただこの分野の前提知識が足りないせいか、残念ながらこのトークを聞いて脳が判った気にはならなかった(失礼なのでイニシャルで)。でもい…

光を当てて細胞活動をON/OFF

Stanford から Karl Deisseroth さんが来たのでトークを聞きに行く。 神経細胞に光駆動性のチャネルやポンプを発現させて、その細胞に光を当てることでスパイクを誘発したり逆に抑制したり出来るという驚異的な技術についての話。トークの内容は基本的に先週…

夫婦でジョブトーク

Faculty 候補の公開ジョブトークがあるというので聞きに行く。 ジョブトークというのは Faculty として採用するかどうかを決める面接の一環で、公開のものは基本的に誰でも参加できる。公開トークの面接内での位置付けは研究機関によってまちまちらしいけど…

ノーベル賞をとった唯一の心理学者の話

"ノーベル賞をとった唯一の心理学者"こと Daniel Kahnemanさん(2002年経済学賞)のトークがあるというので聞きに行く。 Decision making に関する経済学が専門ということなので何か参考になる話が聞けるかな、と思ったけれど、結論から言えば (1) 話がgener…

Kalanit Grill-Spector

StanfordからKalanit Grill-Spectorさんが来たのでトークを聞きに行く。内容的には主にFFA*1に関するトピック2つ。 1. FFAおよびPPAの経験(年齢)依存性 年齢層を分けて(7〜12歳、13〜15歳、大人、だったかな?)fMRIをとった結果、FFAのサイズ(体…