Google Street View で自宅の郵便受けを見て思ったこと。
Google Maps Street View (↓地図上の地点を選ぶとそこからの風景を見られる。)を試してみた。
たとえばこんな感じ。
うちの近所はあらかた Street View の対象になっているようで、近所の公園やスーパーはもちろんのこと、うちの家から職場まで通勤路を全部辿れたりする。
プライバシーの問題とかすでにいろいろ言われているようだけど、この居住区域の小さな路地まで全てデータ化するというのはちょっと怖いかも、と思った。
これ家に表札を掲げる習慣のないアメリカだからまだいいけど、日本でやったら一戸建ての家の表札はほとんど全部読み取れるのではないか。また Google の中の人の研究発表を聞いていると、任意の角度から撮影された看板画像等をOCRにかけてテキストデータ化するぐらいは普通に出来ているようなので、Google Maps に居住者名をつけるのもたぶん可能。特に日本では、
田中 太郎
花子
一郎
春子
みたいに家族全員のフルネームを表札に掲げていたりする人もいるわけで、これだと「田中春子」と調べたら検索結果の何番目かに「田中春子」とラベリングされた位置の情報(この場合はつまり住所)が出てくる、みたいなことも可能になる。で、法的にこれを問題にすることは出来るのだろうか?? (街頭の写真を撮るなという法律はたぶんない?し、住所と名前のリンクにしても現状で近所の人は合法的に入手できる情報で、ただ近所の範囲が全世界に広がっただけ。*1)
まあ日本でも Street View をやるのか、やっても他の情報とリンクするのか、等々いくつかステップがあるので、考えすぎなのかもしれない。でもこの圧倒的な情報処理能力と、リアルなデータを力技で集められる資本力の両方を持っているというのは、やっぱりちょっと怖いかな、と思った。あるいは近未来にはこのぐらいの情報拡散は当然と思われるようになったりするのだろうか。
あと、今のところ Street View の API は公開されていない*2ようだけど、公開されるとしたら別に Google じゃない誰かでもこれが出来るわけだ。
Webで見つけたジョーク↓。
・・・Google Mapsのストリートビューなど最近の実世界進出を見ているとだんだんGoogleが恐ろしくなってくるのも事実。帰宅したらリアルGoogleBotが勝手に引き出しを開けている場面に出くわす前に一度はっきりさせておいたほうがいいかもしれません。
Readers Comment
リアルGoogleBotに「ゆうしゃ」って名前つけとけば大丈夫。by maruta