論文数とビール消費量の関係


 科学者の論文数とビール消費量との間には負の相関があるらしい。


For Scientists, a Beer Test Shows Results as a Litmus Test
By CAROL KAESUK YOON
The New York Times, March 18, 2008


 たぶん元ネタとなった論文はこれ。

A possible role of social activity to explain differences in publication output among ecologists
TomášGrim
Oikos Volume 117 Issue 4 Page 484-487, April 2008


 世の中にはどんどん論文を書いてどんどん有名になる科学者がいる一方で、そうでない科学者もいる。この違いを生む要因はなんだろうかと考え、科学者の生産性(論文数など)と社会的活動との関連を調べてみた。具体的には世界的に社交活動の主役となっているビールの消費量と科学者の生産性の関係を調べたら、論文数、論文の被引用回数、論文一本辺りの被引用回数のすべての指標について、ビール消費量との間に有意な負の相関が見られた(p<0.001、2006年のデータ。)らしい。


 相関があることが発見されただけなので、ビールばっかり飲んでいるから論文が出ないのか、それともその逆の因果関係があるのかなどは判っていないとのこと。またデータはチェコ*1生態学からしかサンプルしていないので、科学者一般にどの程度適応可能かも判らない。


 これ科学者だけじゃなくて他の職業で調べたらどうなるんだろう。

*1:単位人口当たりのビール消費量が地球上で最も多い国